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クリニックブログ「開院して1週間が経ちました。」

開院して1週間が経ちました。

2019年06月14日 院長より

6/5(水)に開院以来、約1週間が経ちました。

まだまだ私も含め慣れない部分もあり、ご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、少しでもより快適に、スムーズに受診いただけるよう、スタッフ全員で協力し、日々努力を重ねてまいります。

さて、今回は開院1週間で受診された患者様の中でも多かった疾患の1つである甲状腺疾患について書いてみようと思います。

甲状腺疾患は、主にホルモンが不足する甲状腺機能低下症(主な原因に橋本病)、ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症(主な原因にバセドウ病や無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎など)、甲状腺腫瘍、などに分けられます。

症状は実に様々で、「自覚症状なし、たまたま健診で甲状腺が腫れているかもと言われた」という方から、主に低下症の方では嗄声(=声がかれる)、疲労感(=だるい)、意欲の低下、徐脈、便秘、むくみ、ご高齢の方を中心に物忘れ、(身に覚えのない)体重の増加、一方亢進症の方では疲労感、イライラ、頻脈(=ドキドキ)、下痢、むくみ、(身に覚えのない急激な)体重減少など、全身にどのような症状があってもおかしくありません。

私が過去に勤務していた病院でも、意欲の低下である病院を受診したところ原因不明とされ、その後もいろいろ受診したが原因がわからず、あげく他の病気と診断され薬を飲んだが全く効かず、ようやく採血をしたら甲状腺ホルモンに異常が見つかり、治療をしたら症状がよくなった、という方を少なからず診察した経験があります。

また、甲状腺疾患は主に女性に多いとされますが男性にも決して稀ではなく、「病気」というと一般には年齢を重ねた方に多い、というイメージですが甲状腺疾患は若い方にも多いことも特徴と言えます。特に女性では妊娠、出産とも関わることも多くあり、より慎重で正確な診断、治療が必要です。

甲状腺疾患は疑って、検査をしてみないと正確な診断にはたどり着きません。その診断はたいていの当院にある採血、及び必要に応じたエコー検査で診断が可能です。

健診で甲状腺を指摘された方、この症状はもしかしたら甲状腺!?と気になっている方、甲状腺疾患をどこで治療したらいいかお悩みの方、などいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

※妊娠希望の方、不妊治療中の方、妊娠中の方と甲状腺疾患に関しても書こうと思ったのですが、文章が長くなり過ぎるので別の機会に書くことにします。

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