クリニックブログ

カテゴリ「消化器内科について」

カテゴリ「消化器内科について」

当院のブログをお読み頂きありがとうございます。


早いもので2025年も3月になっておりました。 行く1月、逃げる2月、去る3月とはよく言ったものだなと感じます。


先日は院長と当院の糖尿病療養指導の資格を有するスタッフによる糖尿病教室も盛況に行うことができました。お時間を割いて参加くださった皆様に感謝申し上げます。

次回も開催日時が決まりましたらアナウンスさせて頂きます。是非またご参加ください。


さて、年度末のこの時期は別れと出会いの時期でもありますね。

慣れた環境、慣れた生活から新しい環境、慣れない生活へと何かと身体や精神にはストレスとなることも多いかと思います。


私の専門分野は消化器内科ですので、過敏性腸症候群と思われる症状が悪化しやすい時期でもあります。また、院長の専門分野では引っ越しなどで通院先探しに困られる方もいらっしゃるかと思います。継続的な治療が必要な糖尿病、甲状腺疾患は専門医がまだまだ少ない分野です。みよし、東郷、刈谷、豊田付近の方にはちょうどそのまんなかあたりに当院はございます。


何か体調面でお困りなこと、専門的なご質問からちょっとした悩みなどお気軽にお尋ね頂けばと思います。


今後もかまたにクリニックをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

たまには、医学的なお話を書いてみたいと思います。

先日、総合内科専門医のセルフトレーニング問題集というのを解いておりました。

これは、内科専門医として理解しておくべき問題が各分野から出されていて、私の専門である消化器の内容も含まれています。

その中に、胃ポリープの写真がそれが癌であったという情報から関連するものを問う問題がありました。

胃ポリープというと、健診の胃バリウム検査異常でよく内視鏡検査のきっかけになる病変です。

胃ポリープには良性のものもが多いのですが、やはり中には悪性のものもあります。胃ガン(悪性)のリスクとして、ピロリ菌というものが強く影響するのはよく知られていますが、先程の問題はそれを問うものではなく、実はあまり知られていない、胃ガンに影響するウイルスを問う問題でした。

EBウイルス関連胃ガンと呼ばれていて、ピロリ菌がいないのに胃ガンになってしまう原因の一つとされます。一般的な良性のポリープとは見た目は違うのですがわかりにくいこともあります。そして、それは内視鏡検査をしてみないとわかりません。私も外来でピロリ菌のいる方や除去後の方には、強めに内視鏡検査を毎年受けることを勧めていますが、ピロリ菌陰性でもやはり胃の健康のためには定期的な胃カメラ検査が大切だなと再認識しました。

健診でポリープを指摘された方や今まで胃カメラ検査を受けたことがない方は一度検査を受けることをお勧めします。

このブログがみなさんの健康に少しでもお役に立てれば幸いです。

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