甲状腺疾患を中心とする内分泌内科
みよし市で唯一、甲状腺専門医、内分泌代謝科(内科)
専門医※の院長を中心に、より専門的で適切な治療を行います
※ 2019年6月5日開院時点
内分泌疾患
とは
私たちの生命を維持し、正常な体の機能を維持するために必要な仕組みを内分泌代謝機能と呼び、その機能を担うのが「ホルモン」です。脳の下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎などの臓器から出るホルモンが多すぎる、あるいは少なすぎる、もしくはうまく伝わらないなどの異常が起きるのが内分泌疾患です。
疲れやすい、便秘や下痢、心当たりがないのに体重が増えた(減った)、むくみが気になる、(特にご高齢の方で)記憶力が落ちてきた、といった「ありふれた症状」の原因がなかなか分からなかったが、実は内分泌疾患で、それをうまく治療したら症状がよくなった!というケースも多くあります。簡単な採血、尿検査で分かることが大半で、「まずは疑って検査をしてみる」ことが重要です。
甲状腺機能低下症、橋本病(慢性甲状腺炎)
甲状腺ホルモンが不足し、疲れやすさ、寒がり、便秘、むくみ、(心当たりのない)体重の増加、記憶力の低下、声がれ、肌の乾燥などが生じます。代表的な原因が橋本病(慢性甲状腺炎)で、甲状腺に対する自己抗体により緩やかに炎症が進行し結果、機能が低下します。橋本病以外にも昆布など海藻類の摂りすぎ、うがい薬、病院のお薬などが原因の場合もあります。
甲状腺機能亢進症
代表的なものにバセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎があり、イライラ、動悸、体重減少、手の震え、下痢といった症状を引き起こします。バセドウ病では眼球突出(=眼が出てくる)症状も有名です。
- バセドウ病
- 甲状腺ホルモンに関わる抗体が作られることが原因とされ、まずは飲み薬で治療を行い、内服期間が長期にわたる方、何度も再発する方などには放射線治療や手術が行われます。
- 無痛性甲状腺炎
- バセドウ病と似ていますが、基本は自然に改善します。にもかかわらず、誤ってバセドウ病のお薬が投与されるケースも後を絶ちません。採血、エコー、場合によっては(連携先の病院で)シンチグラフィ検査を用いた正確な診断が必要です。また症状改善後、機能低下になることもあるので注意が必要です。
- 亜急性甲状腺炎
- ウイルス感染が原因ではないかといわれますが詳細は不明です。甲状腺の炎症部分を押すと痛む、炎症の程度によっては高熱が続き、のどの風邪だと思ってお薬をもらっていてもなかなか良くならないなどという場合、採血やエコーで診断されることもあります。安静のみで良くなる軽症から、解熱剤、ステロイド剤を使用するケースまでさまざまで、お薬を早く減らしすぎた際には初期より悪化するケース(クリーピングといいます)もあるので、より正確で慎重な診断と治療が必要です。
甲状腺腫瘍
良性腫瘍、悪性腫瘍=がん、良性でも機能亢進症につながるものなどさまざまです。重要な検査はエコーで、大きさ、内部の見え方、ふちの見え方、血流の有無など、さまざまな要素から判断し、良性と思われる場合は定期的なエコーによる経過観察を行い、悪性の可能性が否定できない場合など、必要に応じて連携病院での細胞検査をお勧めします。
- 甲状腺疾患の大半は、採血、必要に応じてエコーを組み合わせることで診断、治療が可能です。当クリニックでは、採血で甲状腺機能、および甲状腺エコーを希望される方には即日結果をお伝えすることができ、すみやかに治療を開始することが可能です。